『エイサーグループの完全分社と各社の軌跡』
エイサーグループの分社は、自社ブランド事業と受託生産業務混在による混乱の解決のみならず、台湾企業の事業再編の模範的モデルケースとして語られている。Wistron董事長の林憲銘氏は分社前のエイサー総経理であり、ブランド戦略とODM戦略の何れも熟知した人物である。同社はODM企業としては後発グループに属するが、株価は先行企業を上回るレベルにあり、分社時に飛び交った様々な憶測に対して、実績でその実力を証明した。
現在、エイサーのノートPC世界シェアはDellを抜いて第2位にあり、トップのHPに迫る勢いで拡大を続けている。同社は一昨年前から矢継ぎ早にGateway、Packard bell、emachinesの買収を通じて欧米市場での販路を握り、完全に世界市場でのシェア獲得を意識した経営戦略を遂行、同時にAspire One、或いは最新のSlimlineシリーズに見られるように、明確な特徴を持たせた製品の投入が、広く市場の認知を獲得することにつながったと言えるだろう。現状は世界シェア第2位だが、早ければ2010年にも年間販売量でトップのHPを凌駕する可能性もあると予想されている。
同様にWistronの業績拡大も顕著な伸びを示している。これまでは主に一般消費者向けノートPC受注が中心だった同社だが、来年は500万~700万台のビジネス向けノートPC受注がほぼ確定しており、来年の出荷成長率は市場予測の20~25%を遙かに上回る40%に達する可能性がある。
『液晶TV生産、ソニーに加え、東芝が生産委託』
その他、Wistronの液晶TV出荷量も大幅な成長を続けている。最大顧客のソニーがサムスンとの競合に対し、積極的にWistronを活用した委託生産にシフトしていることに加え、今年下半期には東芝がWistronに発注を開始する予定だ。マッコリ-証券の予測によると、Wistronの液晶TV出荷量成長率は来年、当初予測の40%を大きく上回る75%に急拡大する可能性がある、と指摘している。
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