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【EMS/ODM】 ペガトロン、廉価版iPhone生産要員で3万〜4万人増員へ 台湾紙報道
2013-05-09 14:45:45
米アップル(Apple)のタブレットPC「iPad mini」などの受託生産を手がける台湾ペガトロン(Pegatron=和碩)は、5月8日に開催した投資家向け説明会で、同社中国工場のワーカーを2013年下半期、3万〜4万人増員する計画を明らかにした。台湾の経済紙『工商時報』(5月9日付)は、この増員がアップルから受注したスマートフォン「iPhone」廉価版の生産要員だとの見方を示した。


工商時報によると、台湾市場ではペガトロンが廉価版iPhoneのアッセンブリを独占受注したとの見方が強まっている。また、廉価版iPhoneの受注規模が、ペガトロンの現行の生産能力を超えているため、同社では先ごろ、生産ラインの増設に着手したとしている。

ペガトロンが8日の投資家向け説明会で明らかにしたところによると、同社中国工場の従業員は直近で約10万人。その上で、2013年第3四半期に新製品の生産が集中することを受け、6月下旬からワーカーの増員を始めるとした。これにより中国工場のワーカーは、現状から3〜4割増加する見込み。

ペガトロンの程建中・最高経営責任者(CEO)は、ワーカーの増員が廉価版iPhoneの生産要員かとの質問には回答を避けた。ただ、今年は中国における労働者の不足が例年ほど深刻な状況にないことから、13年下半期の増員は比較的スムーズに実現できるとの考えを示した。

このほか、ペガトロンの林秋炭・最高財務責任者(CFO)は8日、2013年の設備投資が1億5000万〜2億米ドルの規模になるとコメント。中国華東工場で携帯電話の生産能力を拡張しているほか、重慶工場の生産能力についても拡張を実施していると述べた。また、重慶工場では同社で生産するノートPC(NB)の5割強を生産していることを明らかにした。

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    【ソース:】TRI