上海国祥製冷工業有限公司 陳天麟 董事長
企業名: 上海国祥製冷工業有限公司
英語名: ShangHai King Refrigeration Industry Co.,Ltd.
訪問者: 陳天麟 董事長
インタビュアー: Sharon Sun 日時: 2008/03/14
今回のインタビューは、台湾の中央空調設備最大手、KINGAIR社松江工場の総経理、陳董
氏です。KINGAIRは既に40年以上の歴史を持つ企業で、2003年に台湾企業として初めて上海A株に上場しています。 同社の中国生産について伺いました。
Q: 中国での工場設立経緯についておしえてください
A: 陳董事長
95年に浙江省紹興市に工場設立後2年間で、基本的な生産及び経営体制を整え、将来の発展に向けての基礎を創りあげました。 97年からの6年間では、小型工場から中規模工場への発展を遂げることができました。この間はちょうど中国経済が爆発的に伸びた時期であり、中国の国際化が明らかになった時期でもあります。 そう、当社にとっても大きなチャンスがあり最高に発展した時期でした。 その後10月1日に上海市内に一番近い工業区である上海松江工業区に工場を移転しました。ここから市内までは高速道路で一時間足らずです。
Q: 主な取引先とマーケットシェアについて聞かせてください
A: 陳董事長
中国国内がメインで90%を占め、海外は10%です。日本にも輸出していますが今のところほんの少しです。国内販売の取引先は殆ど中国ブランドのOEMで、その他公共機関である地下鉄、空港、政府プロジェクトである市政府ビル、レクレーションセンター、大型工場などです。海外は現在ドバイ発電所のプロジェクトを行っています。
Q: 中国株式市場上場に成功したいきさつについておしえてください
A: 陳董事長
02年、中国政府は民営企業の株式上場を推奨し始めました。当社は中国政府から株式上場を勧められた企業の一つであり、それに応じて挑戦してみました。幸いにも03年12月に上海で株式上場することができたのです。04年からは中国市場に相当な国際化の波が押し寄せ、それと共に競争が一段と厳しくなり、我々も経営面で更に勉強と挑戦をしていかなければなりません。
Q: 製品の差別化や将来の方向性については如何ですか
A: 陳董事長
KINGAIRは同業他社と比べより技術開発力を重視しています。現在国内では最高レベルの技術水準を持っているといえます。
中央空調製品については主に二つの方向からサービスを展開しています。
1. 快適性:
現代の人は非常に高いレベルの快適性を求めます。 生活レベルの向上により、快適性に求める質も上がっています。
2. 環境保護:
紡績業や化学工業なども同じですが、社会が工業製品をより必要とする以上、製造環境への配慮もより高めていく必要があります。環境を破壊しながらの成長はありえません。
Q: 新規顧客の開拓はどのように行っていますか
A: 陳董事長
中国各地に委託代理があり、新規プロジェクトや工場建設があるとわかった段階で、プロジェクトの主要設計院の研究者(EMSOne注釈: ビルなどの設計担当者)と、当社の専門スタッフが現場にて当社製品と必要とされる要項を照らし合わせて設計し、最高の提案を行います。
Q: 台湾と中国の売上比率どのくらいですか
A: 陳董事長
台湾にも工場がありますが比率としては小さいです。 主に輸出業務を行っており、製品は小ロットのニッチマーケット向けが多くなっています。 その分利益率の高い製品もあります。 ただ、技術的に差があるというのではなく、事業範囲が中国よりせまいのと運送・管理コストも低く抑えることが可能であるのが理由であると思います。
Q: 台湾と中国のスタッフ管理の違いについて聞かせてください
A: 陳董事長
社員の管理はいずれも簡単ではありません。先ずは基本的な差を理解し、相手が受け入れられる方法にて管理することが重要だと思います。 現状、中国市場は教育が必須です。例えば社員のルール違反はその考え方に起因することが間々あります。 環境維持を例に取ると、社員は十分きれいと思っているが会社の標準には達していない、といった簡単なことも認知度の差によって起こってしまいます。こういった点が台湾と比較し中国の管理を難しくする一因であると思っています。
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