クアンタが医療電子に参入、経済局の補助を獲得
2008-06-10 11:15:12
ノートPC生産世界最大手のクワンタ(Quanta=広達)が、正式に医療電子領域に進出する。クアンタの趙永民副総裁が指揮を執る医療電子チームは5日、「医療クラス整形外科診断装置技術開発計画」が経済局の批准を得たとの情報が伝わっている。台湾大手ITメーカーが相次いで医療器材の研究開発に参入する中、クアンタが一歩リードした。
市場調査機構『Espicom』によると、「2010年の世界の医療器材市場規模は2,000億米ドルを突破し、その内、医療電子は全体の45%を占め900億米ドルに達するだろう」と予想している。医療電子分野では米国が最大で、日本、ドイツ、英国がそれに続く。
台湾大手電子企業で始めて医療電子分野への進出を発表したのはフォックスコン(Foxconn=鴻海)だ。フォックスコンの郭台銘董事長は去年の株主総会で同分野への進出を宣言していた。また同社は台湾大学との協議書にサインをし、癌センターならびに量子医療センターへの資金提供を行った。双方の協力範囲は「医学・生物学エンジニアリング」で、その中に医療電子製品も含まれている。
クアンタのノートPC生産は同社売上の9割を占め、今年の出荷量は4,000万台を突破する見通しだ。しかし同社は次なる成長事業育成に向け多角化経営を積極的に展開する。同社は利益獲得が思わしくない携帯電話・液晶テレビ部門を縮小するとともに、工業用PCと医療電子領域に重点を置く。その他、車載電子も重点項目としているが、これら3市場は閉鎖的であり、開拓には時間が掛かるだろう。
クアンタは昨年医療電子部門を成立させた。情報によると、ノートPC部門を統括していた趙副総裁が全権を委任され、工業技術研究院医材センターから責任者を招いたとのことである。同グループは現在も規模を拡大中で、主に遠距離医療看護を実現させるための電子製品の研究開発を行っている。
【ソース:】EMSOne 【編集者:】Edward