3G版iPhone登場でフォックスコンの利益拡大、クアンタは大打撃へ
2008-06-12 19:23:05
  3G版 iPhoneの発売が発表され、その驚くべき価格設定が注目を集めている。香港HSBC証券は直ちに3G版iPhoneの今年度出荷量予想を1,500~1,700万台に上方修正し、同製品のEMS生産を行うフォックスコン(FOXCONN=鴻海精密)も同時に利益を獲得すると予想した。一方、iPodの生産を請け負っているクアンタは、iPhone登場により打撃を受ける可能性がある。


  HSBC証券は、3G 版iPhoneの今年の出荷予想台数を当初予想の1,000万台から1,500~1,700万台に上方調整した。これまでの市場予想では、3G 版iPhoneはW-CDMA規格で、平均販売価格は399米ドルとしていた。しかし発表された製品は、更に高速な3.5GのHSDPAに対応し、尚かつ価格は僅か199米ドルに決定された。このアップルの戦略により、3G 版iPhoneは当初予想よりも大幅にシェアを獲得すると見られている。

  HSBC証券は、「3G版iPhoneのアッセンブリーによる効果で、フォックスコンの売上は5.5~73%上昇する」と指摘している。

  一方、3G版iPhoneの発売によって、iPod NanoとiPod Touchの市場は呑み込まれると見られている。クアンタ(Quanta=広達)はアップルのiPod NanoとiPod Touchの受託生産を行っているが、消費者はよりマルチメディア機能に優れたiPhoneに流れる、と市場関係者は予想している。

  その他、5月のノートPC出荷量が若干落ち込んだことに対し関係者は、「ヨーロッパと米国の市場が不振に陥り、新興市場の出荷が落ち着いた。クアンタとWISTRONの5月の出荷量が前月比で約6.7%減少、コンパルも2.4%減少した」と指摘。しかし6月から出荷は好調に転じると、業界各メーカーの意見は一致している。
【ソース:】EMSOne    【編集者:】Nicky