フレクトロニクスがHPからノートPC生産を受託へ
2008-06-27 23:14:56
世界のノートPC生産業界が大きな転換期を向かえている。これまでクアンタ、コンパル、Wistronの三大大手ノートPC生産企業が、長らくこの業界の中心的プレイヤーであったが、最近になってEMS世界最大手のFoxconnがデルからの受注を獲得、続いて同じく世界2位のフレクストロニクス(Flextronics)も初めてHPからのノートPC生産を受託した。
Foxconnがデルから初めての13インチのコンシューマー向けノートPC生産を受託すると、ライバルのフレクストロニクスは25日、「当社のノートPC生産ビジネスは既に順調に立ち上がっており、今回新たにHPから初のコンシューマー向けノートPCの大量受注を獲得することに成功した。これは当社にとって重要な一歩である」と表明した。
HPは現在、ノートPC販売で7四半期連続トップを維持しており、今年の目標出荷台数を3,000万台に掲げている。同社のノートPC生産を担っている主な企業は、コンシューマー向けがクアンタ、コンパル、Wistronで、ビジネス用途向けがInventecとなっている。
最近の動きについて業界関係者は、「原材料や人件費コストの上昇によって、コンパルやWistronをはじめとするODM企業は、この春よりHP、デルなどの取引先に対して、受託生産価格の引き上げを打診し始めていた。しかしPC業界の競争は激しさを増しており、FoxconnやフレクストロニクスなどのEMS大手がその隙間を縫ってノートPCの受託生産事業に進出することとなった」としている。
コンパルなどは、「本格的にノートPC生産を行うには、少なくとも2~3年の経験が必要だ」と、冷静を装っているが、EMS業界の巨人二社が参入してきたことにより、クアンタ、コンパル、Wistronは衝撃を受けていると予想される。
フレクトロニクスは、「当社は昨年、アリマ(ARIMA)のノートPC事業部を買収し、ノートPCの設計開発能力を手に入れた。今後はフレクストロニクスが持つ規模の優勢、サプライチェーン能力、世界的な出荷能力を統合し、ノートPC顧客に向けての垂直統合サービスを提供する」と抱負を語っている。
【ソース:】EMSOne 【編集者:】Edward