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【台湾】 エルピーダがNanya Tech提訴 「日台の蜜月終わりか」と台湾紙
2011-09-12 20:20:30
エルピーダメモリは、9月7日、同社が台湾DRAM大手のNanya Technology(南科)とその米国子会社がDRAM関連特許4件を侵害しているとして、米国時間の6日、米カリフォルニア州連邦地裁に提訴したことを明らかにした。この訴訟を受け台湾メディアでは、「Nanya Technologyのみならず、同社の属する米DRAM大手のMicron Technologyに向けての対抗意識を鮮明にするものだ」「DRAM不況を受け、韓国メーカーに共同で対抗してきた日台の蜜月にも変化が出てくるのではないか」との論調が出てきている。


7日付の台湾の夕刊紙『聯合晩報』は、DRAM産業では市況の悪化と価格の暴落により、原産の話がひきもきらないと指摘。その上で、「エルピーダがNanya Technologyを特許侵害で提訴したのは、もはや減産という応急処置のみでは業務を持ち直せないことを意識し、競合であるMicronとその陣営に属するNanya Technologyに対する攻勢を強めたことを示すものだ」と分析した。

エルピーダは2011年4~6月期の営業収益が前年同期比45.7%減の957億円、税引後純損失は79億円となり、307億円の黒字だった前年同期から大きく後退している。

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    【ソース:】TRI