【産業動向】家電の中国GREE、LEDの中国San'anに20億元出資 半導体事業を強化
2019-11-15 11:30:40
中国のLEDチップ製造大手San'an(三安光電)は2019年11月12日、第三者割当増資で70億元(1元=約15.5円)を調達し、ミドルレンジ、ハイエンドの半導体分野を強化すると表明した。


San'anによると、70億元のうち20億元は中国の家電大手GREE(格力電器)、50億元は湖南省長沙市人民政府国有資産監督管理委員会(長沙国資委)傘下企業がそれぞれ出す。これによりGREEの持ち株比率は4.76%となり、第4位の株主になる。

台湾の経済紙『工商時報』(11月13日付)は、GREEにとって今回のSan'anに対する投資は、セントラル空調、スマートデバイス、精密金型、太陽エネルギー、エネルギー貯蔵等の分野における半導体製造事業の強化を狙ったものだと指摘した。

同紙によると、GREEは18年、半導体分野への参入を表明。10億元を投じてエアコン用IC設計の珠海零辺界集積回路を設立した他、携帯電話ODM(Original Design Manufacturer=設計・製造)の中国大手WingTech(聞泰)が汎用半導体大手の蘭ネクスペリア(Nexperia)を買収するための100億元の第三者割当増資に30億元を拠出して参与している。

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    【ソース:】TRI