【半導体】Nanya Tech、10nm開発で200人増員
2020-01-21 11:54:26
DRAM大手、台湾Nanya Technology(南亜科)の李培瑛・総経理は2020年1月19日、同社が今年、10nm(ナノメートル)プロセスの自社開発に取り組むとし、そのために研究・開発(R&D)の人材を200人、新規採用し、1000人規模に拡大する考えを明らかにした。


台湾の有力紙『経済日報』(1月20日付)が報じた。それによると、Nanya Techの李総経理は、「(米マイクロン=MicronにInotera=華亜科の株式を全面売却すると決めた)3年前、10nmプロセスの自社開発を決め進めてきた。当社の10nm製品は「1A」「1B」「1C」の3世代あり、1Aは今年下半期に試作段階に入る。1Bも開発中で22年に試作に入る。第3世代の1Cはその後になる」と述べた。

その上で李氏は、「10nmの自社開発を進め、DRAMとロジックコンポーネントのヘテロジニアス・インテグレーション能力を高めるため、今年は200人を新規採用して、開発陣営を1000人規模に拡大する」とコメント。「ただ、ファウンドリの台湾TSMC(台積電)や中国の半導体業者も人材採用を強化する中、人材の確保は容易なことではない」と述べた。

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    【ソース:】TRI