経済日報は、エヌビディアが最上位AI(人工知能)チップ「GB200」に使用する、台湾TSMC(台積電)の先進封止「CoWoS」には、GPUやHBMを支える基板に特殊仕様のLow CTEガラスクロスが採用されていると指摘。主要サプライヤーは日東紡(Nittobo)だが、需要に生産が追いつかない状況が続いていたが、供給に加わった台湾ガラスがエヌビディアの救世主として注目されているとした。
Low CTEガラスクロスについて同紙は、生産技術と能力を有する企業は世界で日東紡、台湾ガラス、中国泰山玻璃繊維の3社のみだと指摘。米中貿易摩擦の影響で中国系が排除される中、台湾ガラスの存在感が増しており、シェア4割の日東紡を追走しているとした。
同紙によると、台湾ガラスの林伯豊・董事長(会長)は13日、Low DK(低誘電率)及びLow CTEガラスクロスを含む3種類の製品が既に客顧客の認証を取得済みで、台湾桃園工場と彰化県鹿港工場で生産するとし、顧客の需要に応じて生産能力を順次拡大していくと述べた。また、2025年末までに市場シェアを30%以上にまで拡大できるとの認識を示した。
さらに林董事長は、クラウドサーバー向けの新製品が25年末までに認証を受ける予定だと述べた。また、AI需要が爆発的に拡大する中、同社は2年前から関連製品の供給を既に開始しており、10人以上の研究・開発(R&D)チームを編成し、顧客の要望に応じた製品改良を進めてきたと強調した。
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