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【EMS/ODM】AIサーバー製造インベンテック、25年売上高見通し下方修正 「顧客、下半期発注に慎重」
2025-05-14 13:03:48
AI(人工知能)サーバー製造で注目される台湾インベンテック(Inventec=英業達)の蔡枝安・総経理は、2025年5月13日に開いた投資家向け説明会で、「関税のもたらす不確定性の影響で、顧客の25年下半期の発注予測は保守的だ」と述べた。その上で、「当社では、為替によるリスクも加味し、今年の売上高の予測を下方修正した」と述べた。ただそれでも、売上高は前年からほぼ横ばいで、小幅に増加する可能性もあるとの見方を示した。


台湾の大手経済紙『工商時報』(5月14日付)が報じた。それによると、トランプ関税の影響についてインベンテックの蔡総経理は、「米の相互関税の猶予期間において、当社製品の9割以上は免除リストに入っている。また、タイ、ベトナム、メキシコ、台湾、マレーシア経由で米国市場に出荷していることもあり、現時点で、関税による影響は極めて軽微だ」と指摘。その上で、「当社は90日間の猶予期間に顧客の需要を積極的に満たしていく」と語った。

製品ライン別の受注状況について蔡氏は、「25年第2四半期(4〜6月)のノートPC(NB)、AIサーバーを含むサーバー業務は第1四半期からいずれも成長を見せる。うち、市場が注目するAIサーバーは、米エヌビディア(NVIDIA)のBlackwellベースの『B200』を既に続々と生産している。『GB200』は相対的に少ない。下半期に発売する『B300』については、顧客と商談中だ」と述べた。

NBの買い替え需要については、「到来するのは2026年になる」との見方を示した。

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