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【携帯】25年スマホ世界出荷見通し、前年比4.2%増から1.9%増に下方修正 Counterpoint
2025-06-05 11:52:08
調査会社Counterpoint Researchは2025年6月4日付レポートで、25年のスマートフォン世界出荷台数の見通しを、これまでの前年比4.2%増から同1.9%増にまで下方修正した。同時に、「iPhone」の米アップル(Apple)と、「Galaxy」の韓国サムスン電子(Samsung Electronics)について、スマホ出荷の成長率見通しを大幅に引き下げた。うちサムスン電子については、前年から横ばいを予想した。


レポートでCounterpointは、25年のスマホ世界出荷台数の見通しを下方修正した主要な理由として、米国の関税政策を巡る不確実性が、サプライチェーンと市場需要の見通しに大きな不透明感をもたらしていることを挙げた。

25年の国・地域別市場については、ほとんどの国・地域が成長を維持するが、北米と中国は例外だと指摘。うち北米は、関税による価格上昇の影響で、出荷台数が前年比3%減のマイナス成長に陥ると予想した。中国は、政府補助金による市場の需要に対する実際の貢献が予想よりも弱いとして、前年からほぼ横ばいの成長へと下方修正した。

一方、中東・アフリカ(MEA)は前年比6%増、中南米(CALA)は同3%増、インドは同2%増、欧州は同1%の成長を見込むとした。

ブランド別では、アップルの25年出荷台数見通しをこれまでの前年比4%増から同2.5%、サムスン電子を当初の前年比1.7%増から横ばい(0%)に引き下げた。これに対し、中国ファーウェイ(Huawei=華為)は前年比11%増、中国レノボ(Lenovo)傘下モトローラ(Motorola)と中国シャオミ(Xiaomi=小米)はともに同4%増、中国Realmeは同3%超の増加を予想した。

CounterpointのLiz Lee副ディレクターは、米国市場への依存が高いアップルとサムスン電子が注目されると指摘。関税の影響はもとより、北米の他、欧州やアジアの一部地域でも需要が弱まっていると評した。ただアップルについては、2025年第1四半期(1〜3月)に好調だった「iPhone 16」シリーズの販売に支えられ、通年ではプラス成長を維持するとの見方を示した。

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