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【EMS/ODM】折り畳みiPhone、ヒンジSZSとDDICのNocatekが試作加速 発売は26年Q4 台湾報道
2025-06-19 11:32:01
台湾の大手経済紙『工商時報』は2025年6月19日付で、米アップル(Apple)の台湾系サプライチェーンの話として、アップル初の折り畳み式(フォルダブル)スマートフォン「iPhone」は既に新製品試作(NPI)の段階に入っている他、同社初の折り畳み式タブレット端末「iPad」も2026年第4四半期(10〜12月)に発売される見込みだと報じた。


同紙の伝えたアップルのサプライチェーンによると、アップルのiPhone組立パートナーでは、折り畳み式iPhoneのNPIを既に開始、ディスプレイドライバIC(DDIC)のNovatek(聯詠)、ヒンジのSZS(新日興)をはじめとする台湾系の部品サプライチェーンも量産化に向けた試作を加速している。折り畳み式iPhoneの他、折り畳み式iPadも同時展開で進んでおり、両製品とも26年第4四半期に発売されるとしている。

サプライチェーンは、アップル製品は、ヒンジの精度・強度・耐久性に対する要求が非常に高いと指摘。その上で、独自のヒンジ製造プロセス技術を擁し、組立効率、歩留まりで優位性を備えるSZSが、折り畳み式iPhoneのヒンジで受注の50%を獲得するとの見方を示した。

一方、Novatekについては、韓国系パネルメーカー経由でアップルの有機EL(OLED)TDDI(タッチパネル用コントローラICとディスプレイドライバICの統合IC)認証を取得していると指摘。22nm(ナノメートル)高圧プロセスによる製品は韓国勢と肩を並べる水準で、将来的には16nm FinFET OLED DDICの開発により、さらなる薄型筐体と高精度タッチの両立に貢献すると述べた。

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