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【EMS/ODM】ウィストロンのGB200生産、1四半期に24万台 エヌビディアCEOが披露
2025-06-20 11:46:16
米エヌビディア(NVIDIA)のジェンスン・フアン(Jensen Huang=黄仁勲)最高経営責任者(CEO)は2025年6月19日、台湾ウィストロン(Wistron=緯創)が台湾竹北AI(人工知能)パークで開いた新工場の開業式にビデオメッセージを寄せた。その中でフアン氏は、エヌビディアの「Blackwell」アーキテクチャベースのAIスーパーチップ「GB200」搭載サーバーについて、ウィストロンの製造規模が1四半期24万台に上ることを明らかにした。


台湾の大手紙『経済日報』(6月20日付)が報じた。それによると、エヌビディアのフアンCEOは、「1台のサーバーラックは120万個のコンポーネントで構成、130兆個のトランジスタを搭載、重さは2トン弱だ。ウィストロンは7カ所の工場、7000人の従業員で、Blackwellアーキテクチャベースのプラットフォームを搭載したコンピュータを四半期に24万台生産している」と述べた。

経済日報は、フアン氏がパートナーの出荷規模を披露するのは初めてのことだと報じた。同紙の伝えた市場関係者は、エヌビディアのGB200は単価が200万~300万米ドルだとし、ウィストロンがエヌビディアから獲得した受注規模は驚異的だと述べた。

一方、同紙によると竹北工場の開業式でウィストロンの林建勲・総経理は、「竹北AIパーク新工場の生産能力はエヌビディアに全て買い上げられた。当社は同工場に隣接するLan Fa Textile(聯発紡織繊維)の工場建物を賃借し、新たな生産拠点にする計画を決めた。この新たな生産拠点は来年、量産化を予定している。既存の湖口工場もAIサーバー生産を続ける」と述べた。

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