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【半導体】米CSPと先進封止CoWoS需要
2025-08-05 12:43:14
台湾の大手経済紙『工商時報』(2025年7月31日付)によると、米モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)の半導体産業アナリスト詹家鴻氏はこのほど発表したレポートで、クラウドサービスプロバイダ(CSP)各社の設備投資が拡大を続ける中、クラウドコンピューティング向けAI(人工知能)半導体産業が2026年、前年から40~50%の成長を遂げると予想し、これを背景に、ファウンドリ最大手台湾TSMC(台積電)の主要顧客による先進封止(パッケージ)の需要が旺盛になるとし、中でも米エヌビディア(NVIDIA)と台湾Alchip(世芯)によるCoWoS(Chip on Wafer on Substrate)の需要が当初予想を上回るとの見方を示した。


工商時報によると、レポートで詹氏は、北米CSP大手の主要各社がAI演算需要の拡大を受け、設備投資を積極的に拡大していると指摘。具体的には、グーグル(Google)が2025年の設備投資見通しを750億米ドルから850億米ドルに引き上げたとし、サーバー投資の増加、納期の前倒し、データセンター建設の加速を反映したものだと分析、2026年についても設備投資をさらに増加するとの見通しを示した。

レポートはまた、エヌビディアが2026年のCoWoS需要見通しをこれまでの58万枚から59万5000枚に上方修正したのを受け、TSMCが26年のエヌビディア向けCoWoS-L生産能力を前年比31%増の51万枚に設定したと指摘。約540万個のAIチップを生産可能で、うち次世代アーキテクチャ「Vera Rubin」向けが240万個を占めると予想した。

また、エヌビディアの封止・測定(パッケージ・テスト)パートナーのうち、米アムコア(Amkor)は約6万枚のCoWoS-Rを受注、Vera CPU、GB10、N1X、自動車用チップに対応するとした。台湾ASE(日月光投控)はVera CPUのCoWoS-Rを担当し、約2万枚を受注するとした。

さらにAlchipについて、米アマゾン(Amazon)との共同開発によるAI ASIC「Trainium3」需要が急増し、2026年のCoWoS発注見通しを4万枚から5万枚に上方修正したと指摘。詹氏は、AlchipがTrainium3 XPUプロジェクトの主要パートナーとしてアマゾンから高い信頼を得ていると評した。

TSMCのその他の先進封止顧客については、米AMDについて、26年のCoWoS発注見通しを計8万枚に設定していると指摘。内訳はMI355向けCoWoS-Sが1万枚、MI400シリーズ向けCoWoS-Lが7万枚だとした。さらに、Venice CPUは2万5000枚のCoWoS-Lを使用、全量をASEが担当する予定だと紹介した。

米ブロードコム(Broadcom)については、GoogleのAI ASIC「TPUv7」向けにTSMCに対して8万5000枚、ASEに5000枚を発注予定で、計230万個のチップを生産可能だとした。また、米メタ(Meta)のMTIA 3 Irisチップ向けには5万枚のCoWoS-Lを割り当て、約50万個の出荷を見込むとした。

この他、米オープンAI(OpenAI)については、TSMCの3nmで製造するAI ASIC「Nexus」のため、約1万枚のCoWoS-Sを使用予定で、対応するチップ出荷量は約20万個に達するとした。

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