Site Meter
【EMS/ODM】鴻海とヒンジのSZS、折り畳みiPhone製造合弁の報道 アップルが要請 台湾メディア
2025-10-09 12:22:15
台湾の大手紙『経済日報』は2025年10月2日付で、米アップル(Apple)がEMS(電子機器受託製造サービス)の台湾フォックスコン(FOXCONN=鴻海精密=ホンハイ)と、ヒンジの台湾SZS(新日興)に対し、折り畳み式(フォルダブル)iPhone製造に向けた合弁会社設立を要請しているとの情報が、台湾の業界に出ていると報じた。


経済日報によると、合弁設立のうわさについてフォックスコンとSZSは10月1日、共にコメントしなかった。

一方、同紙の伝えた台湾のあるサプライチェーンは、「アップルはすでに折り畳み式iPhoneのテストを済ませた。従来のiPhoneはいずれも直立式デザイン(Candy bar design)を採用されているが、折り畳み式iPhoneは初めて本体の曲げ伸ばし可能なヒンジを導入する。このヒンジはノートパソコン(NB)『MacBook』シリーズで長期的に関係を築いているSZSが供給する」と述べた。

また、アップルがフォックスコンとSZSに折り畳みiPhoneの製造に向けた合弁設立を求めたとのうわさについては、「折り畳み式携帯電話の組立で最も難しいのはヒンジだ。アップルはフォックスコンが組立段階で直接、SZSと協働して問題を解決するよう要求する可能性がある」と述べた。また、「フォックスコンは、iPhone組立の生産能力を中国、インドに配置しており、台湾にはない。よって、SZSの台湾における生産能力を利用して折り畳み式iPhoneを組み立てる可能性がある」と述べた。

経済日報は、折り畳み式iPhoneの2026年生産計画に向け、SZSが25年第4四半期(10〜12月)からヒンジ生産用設備の増設を始めると指摘。26年第3四半期(7〜9月)から大量生産に入り、完成品の組立を担当するフォックスコンに提供する予定だと報じた。

【関連情報】

【EMS/ODM】「数億台規模スマホ量産、50万台試作成功で初めてゴーサイン」 iPhone製造和碩会長
【EMS/ODM】折り畳みiPhone出荷見通しを上方修正 2027年は最大2500万台 著名ウオッチャー
【携帯】中国市場の折り畳みスマホ出荷、25年上半期は前年同期比12.5%増の498万台
【携帯】アップル参入でスマホの3%が折り畳み式に 2027年 TrendForceレポート
【EMS/ODM】折り畳みiPhone、ヒンジSZSとDDICのNocatekが試作加速 発売は26年Q4 台湾報道

中国・台湾市場調査ならEMSOneにご用命ください。台湾のシンクタンク、TRI社との共同調査にて、最新の情報をお届けいたします。 先ずはこちらまでご相談ください。

※EMSOneでは日系企業様に向け、コストダウンに向けた各種アウトソーシングサービスの提案を行っています。EMS或いはODMを通じたコストダウンについては こちらをご覧ください。