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【携帯】折り畳みiPhone、名称は「iPhone Ultra Fold」 台湾メディア
2025-10-27 11:15:26
台湾の大手紙『経済日報』は2025年10月27日付で、米アップル(Apple)が「ワイドフォールド(wide-fold)デザイン」と呼ぶ折り畳み式端末関連の特許を新たに申請したと報じた。横方向に開く構造で、新たなデザインを通じて同社初の折り畳み式iPhoneの完成度を高め、韓国サムスン電子(Samsung Electronics)や中国ファーウェイ(Huawei=華為)等の競合に対抗するとしている。


経済日報によると、アップル初の折り畳み式iPhoneについて、台湾の産業界や市場では、名称は「iPhone Ultra Fold」で、2026年に「iPhone 18」シリーズと同時に発表されるとの情報が広がっている。出荷台数は発売初年の2026年が400万~700万台、2027年には1000万〜1500万台に拡大するとの観測も流れている。また、折り畳みiPhoneの登場で大きな恩恵を被る台湾系サプライチェーンについては、組立のフォックスコン(FOXCONN=鴻海精密=ホンハイ)、ヒンジのSZS(新日興)、カメラレンズのLargan(大立光)の名前が挙がっているとした。

同紙の伝えた台湾の業界筋は、アップルが今回申請した特許内容によって、折り畳みiPhoneは中央パンチホール型の外側ディスプレイを採用し、背面左側には縦長に配置されたデュアルカメラ、右側にはフラッシュを搭載する等、全体として高い左右対称性を持つ、アップルらしいデザイン美を継承していることが分かると指摘。展開時の本体サイズは横約167.6mm、縦約120.6mmで、外側ディスプレイのベゼルは1.3mm、画面サイズは5.49型、解像度は2088×1422ピクセルで、従来型スマホよりもミニタブレットに近い比率になっていると述べた。

同筋はまた、折り畳みiPhoneの成否を左右する最重要部品であるヒンジには、アモルファス金属ガラスと複合カーボンファイバーを用いた新型構造が採用され、薄型化を維持しつつ耐久性と柔軟性を大幅に向上させると指摘。ヒンジシステムはSZSと米アンフェノール(Amphenol)が供給し、最終組立はフォックスコンが担当するとした。

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