経済日報によると、エイサーは、オプトエレクトロニクスへの出資は、戦略投資パートナーである台湾Esquarre Vision Limitedとともに実施するとした。8億1900万円を出資するEsquarre Visionは、20%の株式を取得する。
経済日報によると、今回の投資についてエイサーは、AIoT(人工知能+モノのインターネット)エッジコンピューティングの陣容をいっそう拡大し、自動認識・マシンビジョン関連ソリューションを強化、同時にグループ傘下の台湾Aopen(建碁)や台湾Posiflex(振樺電)との間で相乗効果を生み出すことに期待しているとした。うちAopenについては、デジタルサイネージ用エンジンとエッジコンピューティング向けIPC、Posiflexについては、商用スマートIoTのリーディングブランドとして、O2O統合ソリューションやスマートエッジプラットフォームを提供する企業だと紹介した。
一方、オプトエレクトロニクスについてエイサーの董事長(会長)兼最高経営責任者(CEO)の陳俊聖氏は、1976年に設立された、世界で最も早くバーコードスキャナーの製造に特化した企業の1社だとし、AIDC 分野に特化した老舗で、2D CMOS、1D レーザー・CCDエンジンモジュール、バーコードスキャナ、ハンディターミナル、電子棚札等、幅広い製品を展開していると紹介。同社に対する投資は、複数の事業エンジン育成というグループ戦略の一環だと説明した。
この他、Esquarre Vision Limitedについて経済日報は、エイサーが出資した投資ファンドEsquarre Capitalの全額出資子会社で、CEOの鄭杰文氏はPosiflexの元董事長だと指摘。エイサーがPosiflexを傘下に収めた後、鄭氏はPosiflex傘下でIPCの瑞伝科技の董事長に就任したと紹介した。また、鄭氏が、Esquarreの持つ組込みコンピューティング市場での経験を生かし、Opticon の事業拡大とオペレーション最適化を支援すると報じた。
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