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【液晶パネル】iPhone 17eの有機EL、BOEが第1サプライヤーの報道 8.6世代の初顧客はASUSとエイサー
2025-12-04 10:35:27
台湾の大手経済紙『工商時報』(2025年12月4日付)は『The Elec』や『ETNews』等の韓国メディアの3日付報道を引用し、中国BOE(京東方)が、2026年発売予定の米アップル(Apple)スマートフォン廉価モデル「iPhone 17e」向け有機EL(OLED)パネルの第1サプライヤーに選定されたと報じた。また、第8.6世代IT用OLEDの供給でも、台湾系PCブランド大手2社ASUS(エイスース=華碩))とエイサー(Acer=宏碁)を初の顧客に迎え、26年5月に世界で初めて8.6世代の量産開始を目指していると伝えた。


工商時報がThe Elecの報道として伝えたところによると、アップルはiPhone 17e用LTPS OLEDパネルの大半をBOEに割り当てている。韓国サムスンディスプレイ(Samusung Display=SDC)と韓国LGディスプレイ(LG Display=LGD)も一部を供給するものの、比率は低いという。BOEがeシリーズ用の主要供給業者になるのは2年連続だとしている。

報道によると、アップルは26年上半期に約800万台のiPhone 17eを出荷する計画。従来の廉価シリーズが年間2000万台規模だったことを踏まえると、出荷見通しは控えめなものになっている。報道はまた、BOEが2024年、アップル向けに新旧モデルを合わせて約 4000万枚のOLEDパネルを供給したと指摘。アップルの年間総需要約2億4000万枚のうち17%で、SDCの約1億3000万枚、LGDの約7000万枚に次ぐ規模だったとした。

一方、工商時報がETNewsの報道として伝えたところによると、BOEが中国四川省成都で建設中の第8.6世代OLED生産ライン「B16」は既に試作段階に入り、2026年5月の量産開始を目指している。SDCの8.6世代ラインが26年第2~3四半期の量産開始を計画していることから、8.6世代の量産化でBOEが先行する可能性があるとしている。

報道が伝えた韓国の業界筋は、BOEが既にASUSとエイサーを14インチIT製品向けOLEDパネルの主要顧客として確保したと指摘。また、同生産ラインをスマートフォン向けOLED製造にも活用し、事業拡大を図る計画だと述べた。

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