【液晶パネル】スマホ用パネル世界出荷、2025年は前年比3.4%増 トップ5出荷統計 Sigmaintell調査
2026-02-10 11:19:11
調査会社Sigmaintell(群智諮詢)は2026年2月6日、2025年のスマートフォン用パネル(Open Cell)世界出荷が、前年比3.4%増の23億600万枚だったことを明らかにした。(=文末にスマホ用パネル上位5社の出荷枚数・シェア一覧)
2025年についてSigmaintellは、出荷の成長率は鈍化したものの、依然として過去最高を更新し、市場全体としては「数量は安定成長、技術構成は分化」という特徴が顕著になったと指摘。低コストを武器にしたアモルファスシリコン液晶(a-Si LCD)の供給拡大と、ミッドレンジ機種におけるフレキシブルアクティブマトリクス式有機EL(AMOLED)の継続的な浸透が成長を支える主要な原動力になったとした。一方で、低温ポリシリコン液晶(LTPS LCD)やリジッドAMOLEDは急速に存在感を低下させたと評した。
25年の技術別出荷では、AMOLEDが8億9400万枚で前年から5.2%増の伸びを維持した。スマホ用パネル出荷全体に占める比率も38.8%に上がった。うち、フレキシブルAMOLEDは前年比9.6%増の約6億9400万枚、リジッドAMOLEDは同7.7%増の約2億枚だった。a-Si LCDは同10.2%増の13億2600万枚に達した。これに対し、LTPS LCDは同51.4%減の8700万枚にとどまった。
25年の業者別出荷シェアでは、中国BOE(京東方)、韓国サムスンディスプレイ(Samsung Display)、中国TCL COST(華星光電)の上位3社で計52.5%を占めた。トップ3のシェアは前年から0.4ポイント低下した。
首位はBOEで、前年比4.2%減の5億5000万枚、シェアは同2ポイント減の23.8%だった。Sigmaintellは、BOEが液晶のa-Siで前年比3億7000万枚と前年から首位を守った他、中国系スマホのハイエンド用の供給強化で、フレキシブルOLED出荷も前年比7.1%増の1億5000万枚に上り、サムスンディスプレイに次ぐ世界2位を守ったとした。
また、TCL COSTについて、a-Si は約1億8000万枚で、前年比91.2%増の大幅な伸びを見せた他、フレキシブルOLEDも約8100万枚を出荷、高い稼働率を維持したことで、シェア12.3%で3位に浮上したと紹介した。
サムスンディスプレイについては、出荷の全量がAMOLEDだと指摘。うちリジッドが約1億6000枚で前年から小幅に減少したのに対し、フレキシブルは約2億2000万枚でプラス成長に転じたとした。
26年の見通しについては、メモリ価格の上昇と供給変動により、スマホ産業チェーン全体のコスト圧力は顕著に高まっていると指摘。市場は今後、コスト競争力と先端技術を併せ持つ大手メーカーへの集中が一段と進み、中韓系サプライヤー間のOLED分野における競争と協働は、より複雑な局面に入る可能性があるとの見方を示した。
