タワーセミコンダクターについて経済日報は、主力は高電圧・特殊成熟プロセスで、顧客には米オン・セミコンダクター(onsemi)や米Vishayといったパワー半導体大手の他、米ブロードコム(Broadcom)、米スカイワークス(Skyworks)、米インテル(Intel)、韓国サムスン電子(Samsung Electronics)等が名を連ねると指摘。ファウンドリの世界シェアはVISやPSMC(力積電)といった台湾同業と同水準で、過去にはインテルが買収を検討する等、戦略的価値の高い企業として知られると紹介した。
経済日報によると、タワーセミコンダクターの顧客から緊急発注が殺到しているとのうわさが市場に出ていることについて、VISの広報担当は2日、「顧客動向についてはコメントしない」とした。一方、PSMCの広報担当は同日、「確かに増加傾向にある」と認め、市場の変化を注視しているとのコメントを出した。
同紙の伝えた台湾の業界筋は、タワーセミコンダクターが比較的高い価格で受注していることから、地政学リスクにともなう今回の発注シフトでも、同社の顧客はプレミアム価格で台湾のファウンドリに発注することが予想されると指摘。この動きが、成熟プロセスのファウンドリ価格上昇につながる可能性があるとの見方を示した。
また、同紙の伝えた台湾の半導体業界筋は、タワーセミコンダクターの顧客の一部が当初、ファウンドリ最大手の台湾TSMC(台積電)に支援を求めたが、成熟プロセスから段階的に撤退を進めているTSMCでは、顧客に対してVISへの移管を提案したと述べた。
一方でPSMCについて同筋は、タワーセミコンダクターとプロセスの重複が大きい他、オンセミ、Vishayとの取引実績もあるとした。経済日報は、タワーセミコンダクターの主力が0.18μm(マイクロメートル)〜0.13μmの成熟プロセスで、パワーマネジメントIC、パワーデバイス、CMOSイメージセンサー(CIS)、RF、MEMS、アナログICを製造と、PSMCの得意分野と重なると報じた。
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