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【PC】ノートPC、40%値上がり恐れ メモリ・CPUのBOMコスト45%から58%に拡大で TrendForceレポート
2026-03-12 11:04:16
調査会社TrendForceは2026年3月10日付で、メモリ(DRAM、NAND型フラッシュメモリ=NANDフラッシュ)とCPUの価格上昇を受け、ノートPC(NB)のBOM(部品表)コストにDRAM・SSD(ソリッドステートドライブ)・CPUの占める比率が、2025年第1四半期(1〜3月)の45%から、26年第1四半期には58%にまで拡大するとしたレポートを公開した。これに伴い、主流NBの販売価格が最大で40%上昇するとの見通しを示した。


レポートでTrendForceは、2026年のNB市場は需要の鈍化とコスト上昇という二重の圧力に直面していると指摘。とりわけコンシューマ向けNBはDRAMとNANDフラッシュの他、CPU価格にも上昇の動きが見られるとし、部材不足の問題も顕在化しているとした。

レポートは、希望小売価格(MSRP)900米ドルの主流NB機種をモデルケースとして試算した場合、これまではDRAMとSSDの合計がBOMコストの約15%を占めたが、メモリ価格の急騰により、2026年第1四半期には30%強にまで増える見通しだと指摘。その上で、各段階のサプライチェーンの利益率を維持するためには、NB販売価格を30%以上引き上げる必要があるとした。

さらにレポートは、CPU価格の上昇も重なり、NBのコスト増は一段と拡大する見込みだと指摘。TrendForceによるサプライチェーン調査で、米インテル(Intel)がエントリー向け及び旧世代NB向けのCPU価格を15%以上引き上げたことが分かったとし、2026年第2四半期(4〜6月)には主流〜中高価格帯プラットフォームでも値上げを検討しているとした。

TrendForceは、CPUはNBのBOMで最大の比率を占める主要部品の1つだとした上で、メモリとCPUの価格も同時に上昇したのを受け、メモリとCPUのBOMに占める比率は従来の約45%から約58%へ拡大すると予想した。これにより、主流NBの価格は最大で40%上昇する可能性があると見込んだ。

TrendForceはまた、最近のCPU市場では価格だけでなく供給の安定性にも変化が見られると指摘。AI(人工知能)関連コンピューティングパワー需要の拡大により、サプライチェーン川上の先進プロセス及び先進封止(パッケージ)資源が高性能コンピューティング(HPC)製品に優先的に配分され、エントリー向けや低価格帯CPUの供給を圧迫、このためインテルの低価格帯CPUは供給逼迫や配分の不安定化が見られるとした。

NBブランドに対する影響についてTrendForceは、インテルとの取引関係や調達規模によって異なるとし、大手ブランドは長期的な取引関係と調達量の多さを背景に、比較的安定した供給を確保できる可能性があるが、中小ブランドは価格上昇と供給変動の双方の影響を受けやすいとした。一方、米AMDのNB向けCPUについて、近年競争力を高め、供給も比較的安定していたが、最近では一部の低価格帯プラットフォームで不足の懸念が浮上しており、CPU供給の逼迫が市場全体に広がりつつあると評した。

TrendForceは、今後数四半期のメモリ供給動向とCPUの価格戦略が、世界のNB出荷動向やブランド間の競争構造を左右する重要な変数になるとの見方を示した。

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