台湾の大手紙『聯合報』(3月24日付)が報じた。それによると、アリババの蔡主席は、「中国は新エネルギー自動車、ハイエンド製造、ロボット、AI(人工知能)で画期的な進歩を実現した。中国は今こそ、世界と科学技術の発展及び成果を共有するのに最適なタイミングだ。特にAI分野で、中国はさまざまな課題や困難に直面しているが、目覚ましい進歩を遂げている」と述べた。
その上で蔡氏は、中国におけるAI産業の持続的な発展は、主に以下の3つの要因によるものだとの考えを示した。
(1)電力インフラの戦略的配置
中国の過去の10年間の電力伝送分野における1年当たりの投資は900億米ドルに達し、世界首位にある。全国の発電設備の設置容量は2025年末時点で38億9000万kWに達し、うち太陽光発電等クリーンエネルギー発電設備の新設容量が占める比率が極めて高い。この大規模な投入は、AIをはじめとする消費電力の大きい産業の電力需要を保障しているのみならず、電力使用コストを大幅に低減している。
(2)ウィンウィン、互恵のオープンソース理念
中国はオープンソースモデルで技術障壁を打破することにより、AIが少数のテクノロジー大手の専属でなくなるよう促した。中国におけるオープンソースモデルのダウンロード数は世界首位だ。世界の開発者はこれら強大なモデルの入手、微調整、配置を無料で行うことができる。これはAIの使用障壁を大幅に下げ、スマート技術が真に全人類の公共製品となるよう促した。
(3)「製造業+AI」の深い融合
中国は世界最大の製造業システム及び完全な産業チェーンを擁する。中国は巨大な生産ネットワークに頼ってDX(デジタルトランスフォーメーション)及びIX(インテリジェントトランスフォーメーション)の推進を加速している。これにより発生したマスデータは、工業用AIを訓練するコア資源となっっている。
蔡氏は、「AI発展の究極の目標は先端モデルの研究・開発(R&D)に限らない。さらに重要なのはAI応用の普及を推進し、社会に幸福をもたらすことだ。アリババは、AI応用の普及が巨大な商機をもたらすと判断した。革新を続け、個人消費、企業医療、金融等分野のAI応用を積極的に進め、全面的にエージェントAIが駆動する新時代に邁進していく」と述べた。
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