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【半導体】Nanya Tech、LPDDRでエヌビディアAIサーバー用メインメモリのサプライチェーン入り 台湾報道
2026-04-27 11:28:58
台湾の大手紙『経済日報』は2026年4月27日付で、DRAMの台湾Nanya Technology(南亜科)が、ファウンドリ最大手台湾TSMC(台積電)の支援を得て、低消費電力DRAM(LPDDR)で米エヌビディア(NVIDIA)の次世代Vera RubinプラットフォームAI(人工知能)チップ搭載サーバーサプライチェーンへの参入に成功したとの情報が、台湾の市場や産業界に広がっていると報じた。


報道によると、うわさについてNanya Technologyの広報は、「顧客と共同開発した製品は機密情報に該当するため、外部への説明は差し控える」とコメントした。一方、TSMCはコメントを拒否した。

経済日報は、うわさが事実であれば、Nanya Technologyは台湾企業として初めてエヌビディアのAIサーバー向けメインメモリ体系に組み込まれたことになるとし、これまで韓国・米国系が主導してきた市場構造に変化をもたらすとともに、台湾のメモリ産業にとって新たなマイルストーンになると評した。

同紙の伝えた事情に詳しい台湾の消息筋は、台湾系メモリメーカーはこれまで、コンシューマ向け市場を主力にしてきたとし、チップの平坦度や反り制御の面でAI用途の高い要求水準を満たすことが課題になってきたと指摘。この技術的ハードルを克服するため、TSMCがプロセス最適化の指導に関与したことで、Nanya TechnologyではLPDDR製品の品質が大きく向上、エヌビディアの認証を通過して、AIサーバーのサプライチェーン入りを果たしたと述べた。

一方、同紙の伝えた台湾の業界筋は、AIサーバーの消費電力削減及び基板スペースの縮小を目的に、エヌビディアではVera Rubinプラットフォームでメモリアーキテクチャを大幅に見直し、低消費電力のLPDDR5X及びLPDDRシリーズを導入、新たなモジュール設計と組み合わせることにより、従来のDDRや高消費電力構成の一部を置き換えたと指摘。この戦略は、システム全体の性能とエネルギー効率を左右するだけでなく、メモリのサプライチェーン全体の勢力図の塗り替えをも引き起こすものだとの見方を示した。

同紙は、AIサーバー1台当たりのLPDDR搭載量はスマートフォンの数十倍に達することが調査会社のレポートで分かっているとし、「Vera Rubin」にLPDDRが大量に導入されることで、今後の供給がさらに逼迫することが予想されると指摘。こうした中、エヌビディアのサプライチェーン入りを果たしたNanya Technologyでは、売上総利益率が70%の大台突破を予想する向きもあるとした。

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