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【産業動向】台湾、主権AI対応でメキシコ・ポーランド・米国・インドにサイエンスパーク展開
2026-05-20 11:38:41
台湾の通信社『中央社』(2026年5月15日付)によると、台湾フォックスコン(FOXCONN=鴻海精密=ホンハイ)の董事長(会長)で台湾電機電子工業同業公会(電電公会=TEEMA)の理事長を務める劉揚偉氏は同日、AI(人工知能)産業の発展に伴い、「ソブリンAI(国家主権型AI)」の概念がデータセンター単体から「ソブリンAIデータインフラ(Sovereign AI Data Infrastructure)」へと拡大しているとの認識を示し、こうした国際的なトレンドに対応するため、同公会が各重要市場に設立する「TEEMAサイエンスパーク」構想の第1弾として、メキシコ、ポーランド、米国、インドでの展開を計画していることを明らかにした。


中央社によると、TEEMAは15日午後、メンバー企業代表大会を台北で開催した。劉氏は挨拶の中で、「ソブリンAI」の概念は既に「ソブリンデータ」から「ソブリンAIデータインフラ」へと発展しており、この傾向は米国市場のみならず、欧州市場でも加速していると指摘。このため、データセンターのみならず、AI関連サプライチェーン全体においても地域化・現地化が求められているとした。

TEEMAサイエンスパークの構想について劉氏は、第一弾の展開先として、メキシコ、ポーランド、米国、インドを計画しているとし、「大企業が中小企業を牽引する(以大帯小)」モデルを通じて、台湾の中小企業の海外における生産拠点展開を支援すると指摘。台湾のサイエンスパーク展開について、新竹サイエンスパーク(竹科)が1.0、南部サイエンスパーク(南科)が2.0だとすれば、TEEMAサイエンスパークは3.0の段階を象徴するものだと述べた。

また劉氏は、AIはもはや単一の技術テーマではなく、世界経済やサプライチェーン再編、産業高度化を牽引する中核エンジンになっていると説明。台湾ICT(情報通信技術)産業は世界のAIサプライチェーンにおいて重要な地位を占めており、完全な産業サプライチェーン、高度な製造能力、産業クラスターの優位性を背景に、世界的テック企業にとって不可欠なパートナーになっていると強調した。

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