Site Meter
【半導体】中国YMTC、キオクシア抜きNANDフラッシュ世界3位視野 26年Q1売上高が前年同期比445%増
2026-06-04 12:14:40
調査会社Counterpoint Researchは2026年6月3日に発表したNAND型フラッシュメモリ(NANDフラッシュ)市場のレポートで、26年第1四半期(1〜3月)のNANDフラッシュ世界売上高が460億米ドルで、前期からほぼ倍増、前年同期比でも約350%増の大幅な伸びを見せたことを明らかにした。


6月3日に公表した「NAND Memory Market Tracker」でCounterpointは、AI(人工知能)の発展が、大規模モデルのトレーニングから、AIインフラ投資及び推論を中心とする「エージェント型AI(Agentic AI)」へと移行していることが、NANDフラッシュ市場が成長する最大の原動力になっていると指摘。特にサーバー向けエンタープライズソリッドステートドライブ(eSSD)は、2026年第1四半期時点でNANDフラッシュ市場売上高全体の43%を占めたとし、26年末には60%を超える見通しだとした。

26年第1四半期における業者別の売上高シェアでは、韓国サムスン電子(Samsung Electronics)がシェアを前期より2ポイント伸ばした29%で首位を維持した。2位の韓国SKハイニックス(SK Hynix。Solidigm含む)は、前期比4ポイント減の18%だった。

また、キオクシア(Kioxia)、米マイクロン(Micron)、米サンディスク(SanDisk)、中国YMTC(長江存儲)の4社が、世界3位の座を巡って熾烈なデッドヒートを繰り広げていると評した。キオクシアはシェア14%、マイクロン、サンディスク、YMTCはいずれも13%だった。

うちYMTCについてCounterpointは、中国国内市場における力強い需要と、供給逼迫に伴う価格上昇というダブルの追い風を受け、26年第1四半期の売上高は前年同期比で約445%増の大幅な成長を見せ、シェアも前年同期の8%から13%へと大幅に拡大したと紹介した。

CounterpointのMS Hwangリサーチディレクターは、YMTCは中国株式市場へのIPO(新規株式公開)を目指しているとし、IPOで追加資金を確保できれば、さらなる事業拡大と生産能力増強が可能になると指摘。その場合、キオクシアとマイクロンを上回り、世界3位になることが予想されるとした。

【関連情報】

【産業動向】YMTCがIPO手続き開始 XMCはIPO申請撤回
【産業動向】NANDフラッシュ上位5社売上高、26年Q1は前期比83.7%増 TrendForce調査
【産業動向】2026年メモリ世界生産額見通し、大幅に上方修正 5516億米ドルから8893億米ドルへ TrendForce
【産業動向】「NANDフラッシュ品薄、2028年まで続く恐れ」 メモリコントローラIC大手幹部が見通し
【産業動向】NANDフラッシュYMTC、新工場さらに2カ所建設の観測 供給過剰の懸念も 台湾報道

中国・台湾市場調査ならEMSOneにご用命ください。台湾のシンクタンク、TRI社との共同調査にて、最新の情報をお届けいたします。 先ずはこちらまでご相談ください。

※EMSOneでは日系企業様に向け、コストダウンに向けた各種アウトソーシングサービスの提案を行っています。EMS或いはODMを通じたコストダウンについては こちらをご覧ください。