6月3日に公表した「NAND Memory Market Tracker」でCounterpointは、AI(人工知能)の発展が、大規模モデルのトレーニングから、AIインフラ投資及び推論を中心とする「エージェント型AI(Agentic AI)」へと移行していることが、NANDフラッシュ市場が成長する最大の原動力になっていると指摘。特にサーバー向けエンタープライズソリッドステートドライブ(eSSD)は、2026年第1四半期時点でNANDフラッシュ市場売上高全体の43%を占めたとし、26年末には60%を超える見通しだとした。
26年第1四半期における業者別の売上高シェアでは、韓国サムスン電子(Samsung Electronics)がシェアを前期より2ポイント伸ばした29%で首位を維持した。2位の韓国SKハイニックス(SK Hynix。Solidigm含む)は、前期比4ポイント減の18%だった。
また、キオクシア(Kioxia)、米マイクロン(Micron)、米サンディスク(SanDisk)、中国YMTC(長江存儲)の4社が、世界3位の座を巡って熾烈なデッドヒートを繰り広げていると評した。キオクシアはシェア14%、マイクロン、サンディスク、YMTCはいずれも13%だった。
うちYMTCについてCounterpointは、中国国内市場における力強い需要と、供給逼迫に伴う価格上昇というダブルの追い風を受け、26年第1四半期の売上高は前年同期比で約445%増の大幅な成長を見せ、シェアも前年同期の8%から13%へと大幅に拡大したと紹介した。
CounterpointのMS Hwangリサーチディレクターは、YMTCは中国株式市場へのIPO(新規株式公開)を目指しているとし、IPOで追加資金を確保できれば、さらなる事業拡大と生産能力増強が可能になると指摘。その場合、キオクシアとマイクロンを上回り、世界3位になることが予想されるとした。
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