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【産業動向】エヌビディアにPCB供給のSHENG HUNG、会長スキャンダルで大揺れの報道 中国メディア
2026-06-10 12:08:58
中国メディア『界面新聞』は2026年6月9日付で、AI(人工知能)GPU最大手米エヌビディア(NVIDIA)のコアサプライヤーであり、数千億元(1元=約23.6円)の時価総額を誇る中国系PCB(プリント基板)大手のSHENG HUNG(勝宏)が6月8日、陳涛・董事長(会長)のプライベートを巡るスキャンダルにより株価が急落したのを受け、総額7億元を上限とする新たな従業員持株制度の導入を発表し、市場心理の安定化を図ったと報じた。


界面新聞によると、発端となったのは、「珍珍Janice」を名乗るユーザーによるSNS上の6月6日付の投稿。SHENG HUNG董事長の陳涛氏の不倫をうかがわせる投稿を連投し、ネット上で急速に拡散した。これを受け、SHENG HUNGの趙啓祥・総裁は7日、「陳涛氏は既に董事会(取締役会)と状況を共有している。ネット上の情報には事実と異なる部分もある」と説明。また、「当社は6月6日に警察へ通報済みで、関係当局が既に介入している」とコメントした。一連の騒動を受け、同社の株価は大きく下落、6月8日時点で深センA株市場における時価総額は約3094億元となり、前営業日比で200億元超が失われた。香港株式市場でも8%超下落し、時価総額は約3326億香港ドル(1香港ドル=約20.4円)となった。

SHENG HUNGについて界面新聞は、エヌビディアのAIサーバー向けPCBのTier1コアサプライヤーで、エヌビディア、米AMD、米マイクロソフト(Microsoft)、米グーグル(Google)、米テスラ(Tesla)等、世界のハイテク大手と強固なパートナーシップを結んでいると紹介。AIとHPC(高性能コンピューティング)向けPCBの世界シェア(売上高ベース)は2024年上半期にわずか1.7%で7位だったが、25年上半期は13.8%で世界首位になったことが、米Frost & Sullivan(フロスト&サリバン)の統計で分かっていると伝えた。

界面新聞は、エヌビディアのサプライチェーンにおけるSHENG HUNGの重要性は、26年1月に台北で開催されたエヌビディアの年次サプライヤー晩餐会からもうかがえたと指摘。ファウンドリ最大手TSMC(台積電)、EMS(電子機器受託製造サービス)最大手フォックスコン(FOXCONN=鴻海精密=ホンハイ)、サーバーODM(Original Design Manufacturer=設計・製造の受託)大手クアンタ(Quanta Computer=広達電脳)等、台湾ハイテク大手の幹部が一堂に会した最高峰の場に、陳涛氏は中国系企業のトップとして唯一、2年連続で招待されたと紹介している。

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