聯合報によると、TSMCが六フッ化タングステンの調達でPeric Special Gasesと3年の供給契約を結んだ他、同社からの調達比率がこれまでの10%から70%に急拡大したとの情報が中国のネットに流れていた。
同紙によると、うわさについてPeric Special Gasesはこのほど、「当社と顧客は現時点で、引き続き製品の供給で交渉中だ。うわさに上っている六フッ化タングステンの価格についても、当社の判断と一致したものではない」とコメント。その上で、「すべての重要な情報は上海証券取引所のウェブサイト及び指定されたメディアに掲載する公告が基準だ。ネットの言論を軽信しないでほしい」と強調した。
聯合報は、AI(人工知能)コンピューティングパワーの需要急増により、ハイエンドチップのエッチングプロセス用コア材料である六フッ化タングステンの使用量が急増していると指摘。その上で、六フッ化タングステン市場はこれまで、日本、韓国、中国が主導し、うち日本勢の関東電化工業(KDK)とセントラル硝子(Central Glass)の生産能力が、世界全体の約25%を占めていたが、中国がタングステンの輸出制限を強化した影響で、KDKとセントラル硝子の両社は2026年6月末、計約1700トンの生産を停止すると報じた。その上で、世界の生産能8000~9000トンのうち、日本勢の撤退で25%が減少することから、世界の需給は2026~2028年にかけて逼迫が続くとした。
同紙によると、Peric Special Gasesの六フッ化タングステン生産能力は年2000トンだが、2025年の生産量は1307.71トンで、生産ライン稼働率は約65.4%だった。顧客はTSMC、米マイクロン(Micron)、韓国SKハイニックス(SK Hynix)、中国SMIC(中芯国際)等だとしている。
【関連情報】
【半導体】「台湾の中国向けAI半導体輸出規制、利益より代償大きい」 米メディア報道受け台湾大手紙が警告
【半導体】台湾・韓国の半導体業界、中国規制のタングステン代替でモリブデンに注目
【半導体】韓国STI、中国広州にAMBセラミック基板の生産拠点
【半導体】 スパッタリングターゲット材の中国KFMIに市場注目
【震災影響】 DisplaySearch:震災後2週間のパネルサプライチェーンの状況
※中国・台湾市場調査ならEMSOneにご用命ください。台湾のシンクタンク、TRI社との共同調査にて、最新の情報をお届けいたします。 先ずはこちらまでご相談ください。
※EMSOneでは日系企業様に向け、コストダウンに向けた各種アウトソーシングサービスの提案を行っています。EMS或いはODMを通じたコストダウンについては こちらをご覧ください。