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【産業動向】牛皮革の中国大手、青島立昂のInP事業買収で半導体参入
2026-06-23 11:33:23
中国のテックメディア『OFweek光通信網』は2026年6月22日付で、中国の皮革大手Xingye Technology(興業科技)が21日、中国Qingdao Lion Microelectronics(青島立昂晶電半導体)傘下のリン化インジウム(InP)事業を買収することで両社が合意したことを明らかにしたと報じた。OFweek光通信網は、衛生陶器大手のTOTOが半導体事業でAI(人工知能)時代の隠れた勝者として注目を集める中、独アディダス(Adidas)や独プーマ(Puma)等のスポーツ用品グローバル大手にカバンや靴用皮革を供給してきたXingye Technologyによる、化合物半導体という新素材分野への異業種参入が関心を集めていると伝えた。


報道によると、Xingye Technologyは現金5500万元(1元=約23.6円)を投じ、Qingdao Lion Microelectronicsが保有するInP基板及び半導体電子材料の研究・開発(R&D)、製造、販売事業を買収する。買収対象には関連する生産設備、コア人材チーム、特許・商標・ノウハウ等の知的財産権や、現在履行中の事業契約も含まれるという。

Qingdao Lion MicroelectronicsについてOFweekは、Huaxin Wafer(青島華芯晶電科技)が2021年10月に設立した子会社で、主力はInP半導体基板材料のR&Dと製造、2024年には青島市の「雛鷹(有望スタートアップ)企業」に選出されたと紹介。垂直温度勾配凝固法(VGF法)による製造プロセス技術を掌握しており、大口径、低転位、高品質なInP単結晶の安定生産を実現し、製品は光通信、5G通信、カーエレクトロニクス(車載電子)機器等の先端分野で広く応用されているとした。

一方、Xingye Technologyについては、中国の中・高級牛革市場における主要企業であり、主力は天然牛革のR&D、製造、販売、製品は靴・カバン向け皮革や自動車内装用皮革等で、顧客にはアディダスやプーマ、電気自動車(EV)の中国Li Auto(理想汽車)、中国NIO(蔚来汽車)がいると紹介。2025年の売上高は29億8600万元で、うち自動車内装用皮革事業の売上高は前年比15.83%増と、同社の重要な収益の柱になっていると評した。

OFweek光通信網によると、今回の異業種参入についてXingye Technologyは、光通信やAI向け光モジュールの中核材料であるInP基板は成長性が高いためだと説明。今回の買収が完了すれば、化合物半導体材料分野へ迅速に参入し、事業ポートフォリオを最適化するとともに、新たな成長エンジンを育成し、企業の構造転換と高度化を推進していくとの考えを示した。

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