台湾ガラスによると、台湾の桃園工場及び彰化県鹿港工場では窯炉を増設する。中国安徽省蚌埠工場では、ガラス繊維窯炉のオーバーホールと拡張を進める。
台湾の大手紙『経済日報』(11月3日付)によると、台湾ガラスの林伯豊・董事長(会長)は2日、ハイエンドガラスクロスの供給不足が続いており、当初2027年と予想されていた需給ギャップが、2028年まで長期化するとの見通しを示した。その上で、需要拡大を踏まえ、同社は投資のスピードを加速し、世界シェアのさらなる拡大を目指すと述べた。
今回の増産計画について林氏は、背景にAIサーバー市場向けの急成長があるとし、AIサーバーの普及に伴い、ハイエンドプリント基板(PCB)及び銅張積層板(CCL)の需要が拡大しており、第2世代のLow-DK(低誘電率)やLow-CTE(低熱膨張係数)ガラスクロスといったハイエンド材料の供給が逼迫していると指摘。特に材料スペックが「M9」から「M10」へとシフトする中、顧客からのハイエンド製品に対する需要が予想を上回って急増したことが、第4期目となる今回の増産計画につながったとした。
生産体制の再編について林氏は、「ローエンド能力の移管と既存ラインの高度化」という戦略を推進するとし、桃園と鹿港の両工場を第2世代Low DK及びLow CTEハイエンド製品の生産に集中することにより、既存生産ラインの稼働効率を高め、顧客の技術ロードマップに応じたアップグレード需要に柔軟に対応していくと述べた。
台湾ガラスの増産計画について経済日報は、第1期は既に稼働を開始、第2期は2026年末の稼働、第3期は2027年の完了を予定していると紹介。今回決定した第4期は2027年以降に順次稼働を開始する計画だとした。
経済日報は、世界のハイエンド電子グレードガラスクロス市場は目下、日東紡(Nittobo)と台湾ガラスの2社が主導していると指摘。日東紡は5割超のシェアで世界首位、台湾ガラスはシェア約4割で世界2位だとした上で、日東紡の既存供給能力が限界に近づき、新規生産能力の稼働が最速でも2027年後半以降と見込まれる中、台湾ガラスは増産でハイエンド製品の供給体制を一層強化すると伝えた。
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