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【台湾】 SAMPO（声宝）天津工場、「農村への家電プロジェクト」で生産拡大へ
2009-01-19 18:19:40
台湾パネル大手のAUO（友達）、CMO（奇美電）の両董事長は『農村への家電プロジェクト（家電下郷）』での受注獲得を目指して中国を訪問、先週末に21億米ドルを超える受注を獲得した。台湾家電メーカー関係者は、「中国では数多くのブランドがそれぞれの地域で顧客基盤を築いている。台湾企業はそうした地域に適した戦略を展開する必要がある」と語っている。
台湾で73年の歴史を誇るSAMPO（声宝）の陳盛泉董事長は、「‘農村への家電プロジェクト’では生産拠点の多くが華南地区に偏っており、華北地区向けの生産拠点として当社天津工場は最も適した工場の一つだ」と表明した。これは華北地区向け製品の受託生産を目指して同社が営業活動を活発化させていることを意味している。
陳盛泉氏は、「SAMPO天津工場は5年前、米家電大手GE向けの大型冷蔵庫を生産するために工場拡大を行った。しかし当時の中国市場には大型冷蔵庫の需要が立ち上がっておらずGEからの発注量も予想を下回る台数にとどまった。ライン稼働率も上がらず、一年目の赤字は2億NTドル（約5億5000万円）にも上った」と、順調でなかった過去のいきさつを語った。
しかし陳盛泉氏は、「当社天津工場は、中国ブランドメーカーの華北地区における生産能力を補うだけでなく、この数年大都市で市場が拡大している大型冷蔵庫需要を満たす重要な生産工場となっている。今後は北京、天津からロシア市場向けまで、SAMPOの受託生産機会は数多く点在している」と語っている。これまで台湾受託生産企業の多くはその顧客を欧米に求めてきたが、現在は中国ブランドメーカーからの受注も増加し、重要な位置を占めるようになっている。
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【ソース：】TRI 【編集者：】Edward
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