TRIでは今年のNetbook市場規模を2700万台或いはそれ以上と楽観的に予測している。これは、「山寨ノートPC(小規模メーカーによる低価格製品)」へ3Gネットワーク機能搭載が進むことと大きな関係があり、その市場規模は無視出来ないレベルに拡大すると予想している。
TRIによると、昨年のモバイルネットワークユーザー数は約5.5億人で、インターネット人口全体の39%を占めた。また、2012年のインターネット人口は15億人に達する見通しで、その内79%をモバイルネットワークユーザーが占めると予想、Netbook出荷台数は1.58億台、スマートフォンは同じく3.3億台に達すると予想している。
TRIの陳清文所長はスマートフォンの技術とアプリケーションの応用趨勢について、「スマートフォンはこれまで、各種ハードウェアの統合を続け、既にPDA、MP3、低画素デジタルカメラ、固定電話、UMPCが淘汰されている。スマートフォンの機能は益々強力になってくるだろう。これはNetbookについても同じことがいえる。将来は高い確率で伝統的なノートPCや現状のNetbookは淘汰される可能性があり、フォックスコンの郭台銘董事長が語っているように、次世代のNetbookは現在のNetbookとは違った製品になるはずだ」と語っている。
その他、陳清文氏は、「Netbookはキーボードが非常に小さく、更にインターフェースも比較的劣っているため、新たなアプリケーションが登場しない限り淘汰される可能性が高いだろう。現状では、Windows 7も開放されていない。しかし、NetbookがノートPC、携帯電話、テレビ・映画視聴、更に新たなプラットフォームの創造が出来れば、モバイルインターネット四大領域の消費電子、車載電子、携帯電話、モバイルコンピューティングのビジネス機会は同時に一挙に拡大するだろう」と予測し、携帯電話が単なる通話端末からスマートフォンに発展したように、Netbookも様々な機能を取り込みながら、新たな製品領域を創造していくとの見通しを示した。
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