【Netbook】 米通信キャリア、Netbook販売本格化
2009-05-21 17:17:05
米移動通信キャリアが本格的なNetbook販売に乗り出す。AT&Tは4月からアトランタとフィラデルフィアで試験的に行っていたNetbook販売を、6月から全国2200店舗に拡大する予定だ。同じく、Verizon Wirelessも5月17日からNetbookの試験販売を開始した。米大手キャリアのNetbookデータサービス市場参入で、Netbook関連サプライヤーの業績拡大に拍車がかかりそうだ。
米通信大手のNetbook販売テコ入れにより、
エイサー(宏碁)、
ASUSTEK(華碩)、HP、DellなどのPCブランドの他、
クアンタ(Quanta Computer=広達電脳)、
コンパル(Compal=仁宝電脳)、
WISTRON(ウィストロン=緯創)、
INVENTEC(インベンテック=英業達) 等の台湾ODM企業各社の利益拡大が予想される。

AT&Tは5月20日、6月から全米2200店舗でNetbook販売を開始することを発表した。Netbookサプライヤーにはエイサー、HP、Lenovo、Dell、LG等が含まれている。
AT&Tは4月初旬から、アトランタとフィラデルフィアの店舗でNetbook販売を試験的に行っていた。現状、価格についての正式な発表は行われていないが、販売方法はこれまでの携帯端末の補助金制度と同様に3Gデータプラン或いは家庭用DSLサービスの組み合わせによって特別価格で購入が可能となる。
同様に、Verizon Wirelessも5月17日からNetbook市場への参入を開始し、試験的に3Gデータカード内蔵のHP Mini 1151NRを発売している。2年間のワイヤレスブロードバンド契約を条件に$199.99ドルで購入することが可能だ。また、データプランのリニューアルも同時に行われ、月額40ドルで最大250Mbyteのデータダウンロードが可能(これまでは40ドルプランでは最大50Mbyte)となったほか、上限を超えた場合の加算料金も半額以下に大幅に値下げされている。
Netbook製品はこれまで、主に3C流通ルートが中心となって販売していたが、通信キャリアの本格参入によって、販売台数が急増することが予想される。特に、データ通信料の大幅な値下げが同時に進むことで、より多くのユーザーを獲得することが可能だろう。
市場調査会社「TRI(Topology Research Institute)拓墣産業研究所」の予測によると、今年の世界Netbook市場は昨年の1350万台から2725万台に倍増し、2010年には3500万台規模に拡大するとの見通しを立てている。
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【ソース:】TRI 【編集者:】Edward