【台湾】 2009年度の液晶パネル生産高予測発表
2009-05-28 11:55:45
工業研究院産業経済センター(IEK)ITISは先日、2009年度の台湾液晶パネル産業生産高予測を発表した。IEK ITISの分析によると、同産業は09年第1四半期に最悪期を迎え、第2四半期には小幅の上昇を見せたが、中小型パネル、カラーフィルタ、偏光板、バックライトモジュールが成長を見せた一方で、依然として大型パネルやガラス基板などは衰退局面が続いていると見ている。
現状、大部分のパネルメーカーは6月まで受注状況が明確となっている。しかし、末端顧客は依然として景気見通しに対する慎重な姿勢を崩しておらず、長期に渡る発注を見合わせている状況だ。この為、短納期発注や緊急発注が今後もしばらくは継続すると予想される。
IEK ITISのアナリスト劉美君氏は、「2009年第1四半期はパネル産業の閑散期に金融危機の影響が重なり、生産高は昨年同期の半分のレベルに下落した。各社の減産、生産調整といった対策が奏功し3月には価格が安定し始め、4月には一部で上昇に転じる動きが出始めた。各社の受注見通しは6月まで明確になっている」と表明している。
第1四半期は中小型パネル産業が相対的に好調となったが、大型パネルは深刻な落ち込みを見せた。この為、各社は一斉に第5世代パネル生産ラインを中小型パネル生産に振り分ける動きを見せている。
【ソース:】TRI 【編集者:】Edward